7期生・石黒さん(12)後編

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 次の日はCanmore からそんなに離れていないバンフに行きました。丁度30キロほど離れているだけなので車で数十分ぐらいだったと思います。今日の目玉は馬2頭に引かれた20人ぐらい乗れる幌馬車に乗って、バンフの近くのトレイルを馬さんが引く馬車に乗って楽しむことでした。馬の牧場に着くのが少し早くてしばらく牧場で待っていたんですが、ここでは幌馬車ツアーだけでなく、馬に乗って2時間ぐらいかけてトレイルを行くコースなんかもあって、多くの人と馬たちで、牧場は大変にぎわっていました。我々の乗る幌馬車を引く馬2頭は普通の馬とは違う大きな馬で、いかにも頑丈そうな体つきをしていました。馬にもちゃんと名前が付けられていて、私たちが乗った馬車を引く馬の名前はジョージとアトラスという名前でした。馬をというか幌馬車は若い女性2名によって運転されています。一人が馬車の前に立って馬を操りもう一人が馬車の最後尾にある台の上に乗り、途中馬たちが糞をした場合、スコップですくって道路わきに放り投げることをしていました。何分馬の体は滅茶大きく出てくる分もかなりの量になるみたいで、若い綺麗なお嬢さんたちが馬の糞を処理するのを見ていると、すこし滑稽に思えました。


(↑ 馬に引かれた赤い幌馬車です。前の方に座っておられるお客さん達は皆アメリカ人です。馬を操っている女性は、オーストラリア人です。)

 馬車は川沿いに沿って歩いて行き40分ぐらいすると、休憩所並びに折り返し点に到着をして、そこで我々観光客の為に係りの人が厚いステーキをBBQを使って焼いておられました。このステーキも馬車料金に入っていると後で言われました。こんなところで食べるステーキだからあんまり大したことないと思っていたんですが、何の何の、私はミディアムレアーにしてもらったんですが、肉がとてもやわらかくて、又そこに着いているソースも味が良くて、大変おいしいステーキとなりました。そこでランチを食べ終えて、又来た道をお馬さんが引く馬車で牧場まで帰ってきました。次回機会があれば、乗馬でトレイルの旅をしてみたいと思います。完全にカウボーイの世界です。

 馬の牧場から車ですぐのところにバンフの目抜き通りがあります。道の両側にはいろいろな店が立ち並んで、人通りも多く、町は観光客で大変にぎわっていました。場所柄とてもたくさんのお土産屋が多かったように思います。私は土産物などには興味がなく、買ったのは絵葉書数枚でした。子供たちは孫たちに色々なものを買っていたようです。この町は観光客で経済が回っていると感じました。明日はカルガリーに移る予定です。


(↑ バンフのメイン通りです。道の両側にたくさんのお土産屋さんがあります。)

 カルガリーはアルバーター州にある大きな街で石油関係の会社の本社がたくさんあります。トロントに比べると街の大きさはこじんまりとしていて、街を行く人々もそれほど多くはないように感じました。私達はダウンタウンにあるホテルに泊まったんですが、ホテルの周りで歩いている人たちも何となく少ないように感じました。カルガリーを離れる前の夜に娘たちに有名なステーキハウスに連れて行ってもらったんですが、そこで食べたアルバ―タービーフは大変おいしかったです。アルバ―ター州は石油のほかに、牛肉の生産地としてもとても有名です。ステーキを注文すると、ウエイターの人が実際に焼く前のステーキを我々に見せてくれました。ものすごく分厚いステーキなんで、驚きました。こういうレストランはどこにもないので、いい経験ができたかなと思いました。背の高い若いハンサムなウエイターの人と我々何処から来たとか色々話をしていると、彼はオランダから来ていると言いました。完璧な英語を話していました。


(↑ カルガリーでとても有名なステーキハウスに行きました。)


(↑ 皆でステーキをオーダーしたんですが、ウエイターの人が肉を焼く前にその肉を見せてくれました。めちゃ大きいですね。)

 次の日、又エアーカナダでカルガリー発のトロント行きの飛行機に乗り、4時間のフライト、2時間雄時差を経験してトロントに帰ってきました。40年ぶりのカナダ西部ロッキー山脈を観光して大変満足できたと娘たちに感謝しております。一昨年はカナダの東海岸に行ったんですが、今思うとこの国はなんとまあ大きな国であるのかなと思います。飛行機で東海岸からバンクーバーまで飛ぶと、7時間ぐらいかかり、時差が5時間以上もあります。この素晴らしい国に住める自分がラッキーかなと、移民者として受け入れてくれた事に感謝をしております。


全12回に渡り、カナダに関する記事を書いてくださってましたが、もしかすると今回が最終回になるとのことでした。少し寂しい気がしますが、たくさんの記事を書いてくださり、今まで本当にありがとうございました。

 

石黒さんの過去の記事は、以下からもご覧いただけます。

第1回「大谷翔平選手、トロントで勝利投手に」

第2回「カナダで1番大きな都市・トロント」

第3回「トロントのクリスマスと新年」

第4回「日本人と英語」

第5回「私の英語とドイツ語」

第6回「英語を喋る上で気を付けて頂きたいこと」

第7回「トロントの学校制度」

第8回「カナダの大企業での仕事環境」

第9回「将来海外で活躍するには、大学での学部は英文系、それとも理系?」

第10回「ボランティアー警察官」

第11回「海外生活50年にして思う事」




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