7期生・石黒さんより④

今年最後の石黒さんからの投稿は、英語に関する内容です。英語に苦手意識を持つ日本人は少なくありません(私もその一人です(^_^;)この記事を読めば、少し英語が得意になるかも!?

今回は3部構成の1つ目の記事です。では、どうぞ。


◆日本人と英語◆

今回は日本人と英語という内容に関した記事を3回に分けて、書かせてもらいます。英語に興味のある方は多いかと思います。今まで英語を勉強してきていつか外国の人と話をするとか、外国を訪れてそこの土地の人たちと話が英語でできればどれだけ素敵なことかと思われるかもしれません。そういう英語を今習われている方またはこれから勉強していこうと思われている人のために、この記事が少しでも参考になればと思っております。

記事は 1)日本人にとっての英語とは、2)私自身の英語とドイツ語、3)私の今までの経験から、また日本人の視点から見てこういう様にすれば英語を効率よく喋れるようになるのではないかというアドバイスの記事を書かせてもらいます。

私は英語に長くかかわってきている人間ですが、特に大学で英文学、英文法を詳しく勉強をしたわけではありません。私はトロントにあるヨーク大学を卒業していますが、専攻はComputer Science (電算機工学)で英文学ではありませんでした。ここに私が英語に関して書くことはあくまでも私個人の日々の経験から学んだ事を言わせてもらっているので、間違いとかがある可能性もありますが、その時は聞き流していただければいいかと思います。

私はカナダのトロントに47年以上住んでおりますが、ここに来る前にヨーロッパとか中近東に3年住んでおり訪れた国の数は16か国を超えると思います。いろいろな国を訪れていろいろな方々とお話をしましたが、国がどこの国であろうと、英語がどこの国でも通じたように思います。当時の私の英語のレベルは日常会話ができる程度であったと思います。

トロントで生活をしていると世界のあらゆるところから来られている人たちと話す機会があり、皆さんとは英語で話をするんですが、英語が母国語でない方々も多く私も含めて訛りのある英語で話されます。基本的にはトロントで話されている英語は米語で、アメリカで話されている標準的な英語と変わりはありません。変わりがあるのは、特定の単語を書くときにカナダでは, 例えば、Center が Centre とイギリス式に書かれます。語の終わりがTER ではなくてTREになります。ほかの例では、Meter が Metre、Liter がLitre というようにイギリス式のスペルになります。

私はトロントでカナダの大手の生命保険会社並びにメガバンクでのIT部門、それに大手のIT企業 IBMでソフトウエア―スぺシアリストとしてIT関係の仕事を40年以上してきて、2年程前にリタイヤしました。これらの会社の中で働いておられた人たちは、勿論カナダ人が多かったんですが、しかしかなりの数の世界中から来られていた移民者の人たちも多くいて、そのほとんどの移民者の方たちは訛りのある英語で話をされていました。技術関係の事務連絡などは会社内で電子メールを使ってやっていましたが、移民者の皆さん全然問題なく英文メールを理解しまた書かれていたようです。

当たり前の話しなんですが、会社で働いておられた移民者の人達は英語に関しては全然問題なく喋ることができたように思います。中国系、インド系、アラブ系、フィリピン系、ロシア系、イラン系、ヨーロッパ系とか多くの国々から来られていた人たちは、ある程度の訛りがあったんですが、英語を喋るのをほとんど苦労無しにされていたようです。

会社内のソフトウエア―に関する技術関連の会議は会社は効率を考えてほぼすべて電話会議で行われていました。技術者たちが、カナダ、アメリカのほかの支店の都市で働いていることも多く、どうしても会議は電話を使ってやるということでした。
電話会議は慣れるまで大変です。相手の顔が見えないので、言葉だけのやり取りになり、相手の言っていることをすべて理解しなければなりません。英語ネイティブの人もいれば、そうでない人達もいます。特に訛りの強い人が会議で早口でまくしたてると、こちらとしてはお手上げです。その人に少しゆっくり喋れと言うわけにもいかず、必要な時はメールでフォローアップをしておりました。仕事に関しては、また仕事の記事で、すこし詳しくお話させてもらおうかと考えています。私がリタイヤしたときはまだオンライン会議のビデオソフトは会議では使われておらず相手の顔は見えませんでした。

高等教育(日本の高3レベル)を受けている中国系、フィリピン系、インドネシア系、ヨーロッパ系の人たちで今まで英語ができない人を私はここで見たことがありません。すべての人達が喋れると言っても過言ではないかと思います、多少の例外を除いて。

その反面、ヨーロッパで見かけた日本人、トロントの日系社会で見かける日本から来られている日本人の移民者、会社の駐在員の多くの人達がうまく英語を喋れないというような印象を受けています。韓国人も英語を喋るのが苦手なんですが、でも日本人よりは上手だと私は思います。

私は14年ほど前に、会社を一時レイオフ(失職)になり、一年間トロントのダウンタウンにある外国人向けの私立の語学学校で日本から来られていた生徒さん達に英語を教えておりましたが、その語学学校に入っておられた生徒さんたちは、ほとんどが日本人か韓国人、それと少数の南米から来られていた生徒さんたちでした。中国系の人たちは語学学校には入らないようです。というか、入らなくても彼らは英語は喋れると思います。

我々中学、高校で6年間英語を習います。文法も習い基礎はできているんですが、いざ喋るとなるとできません。なぜ喋れないのか?それには理由があると思います。少し失礼な言い方になるかもしれませんが、他の英語を喋れる移民者の人達が我々日本人よりも語学センスがいいから英語を上手く喋れるのではなくて、彼らが喋れる理由はほかのところにあると思います。私が今まで経験してきたこと、見てきたことをベースにして、どうして特定の移民者グループが英語を上手く話せて日本人が話せないのかということと、英語を少し効率よく喋れるように成るためのアドバイスを次回と3回目の記事の中でお話しさせていただきます。

トロントに住んでいると色々な英語圏の国から来られている人たちとも話をする機会があります。私の経験では、私を含めて、日本人には北アメリカの米語が聞きなれているせいか、一番聞きやすくまた理解しやすいと思います。ほかの英語圏の国の英語にはどこかしらその国特有の訛りがあって、慣れるまで我々にとっては聞きずらいかもしれません。

(↑トロントのダウンタウンにあるホテルのロビーに掲げられているカナダ国旗。)


では、次回の記事「私自身の英語とドイツ語」をお楽しみに!

過去の記事も以下からご覧いただけます!

第1回「トロントでの野球観戦」

第2回「トロントってどんな街?」

第3回「トロントのクリスマスと新年」

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