7期生・石黒さん(12)中編

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 Canmore に着いた翌日はそこから約100キロほど北西に離れているところにあるあの有名な、レークルイーズを訪れることになっていました。ハイウエーに入り片側2車線の広い道路を走りながら、両側に背の高いロッキー山脈の山々を見ながら進んでおりました。車に乗っていても車窓から見える山々は雄大で、すばらしいの一言に尽きると思います。残念ながら我々がいた4日間ほどは少し雲がかかりどんよりとしていて晴天にはならずに少し残念でした。小一時間ほど車で走ると、大きな屋外駐車場に着きました。そこにはレークルイーズ行きの観光バスが止まっていて、又大きなログハウスでできたお土産屋さんもあり、中には多くの観光客がいて、大変混雑していました。駐車場に止まっていた屋根なしの大きな2階建てのバスに乗り、レークルイーズまで向かうことになりました。15分ほどバスに乗っていると、大きな観光バス専用の駐車場にバスは止まり、運転手の人が次のバスは約1時間後に此処にくるので、それに乗れば次の目的地のレークモレーンに行けるとのことでした。駐車場から多くの人たちの後を追うように歩いて5分もしたら、目の前に大きなエメラルド色をしたレークルイーズが現れました。今から40年ほど前に此処に来たんですが、その時と湖の色は同じだったと思います。すぐそばにはあの有名な、バンフスプリングスホテルも立っていました。聞くところによると、一泊15万円ぐらいから泊まれるそうです。少し我々には手が届きそうにもありませんが、でも泊まればさぞロマンチックな時間が持てるのではないかと思いました。


(↑ レークルイーズに行く2階建て観光バスです。)

 レークルイーズの湖畔に着いてすぐに感じたことは、今から40年前と今回とでは来ている観光客の人種の違いが鮮明でした。40年前ではあちらこちらで日本語の会話が聞こえたと思いますし、日本の団体旅行の人達も結構多くいたと覚えていますが、今回は日本人はほぼゼロという感じでした。ところどころにアジア系の人たちが居ましたが、ほぼすべて中国人の人達でした。私が驚いたのは、一番多かったのは、インド系の人達でした。インドから来ているのか、又すでにカナダに住んでいるのかは知りませんが、圧倒的にインド系の人たちが多くて驚きました。これも今の時代を反映しているのかなと思いました。40年前は日本人の観光客、その後は中国人、そして今はインド系の人たちが幅を利かせているような印象を受けました。



(↑ レークルイーズの前に立っている写真です。あいにく少し曇っておりました。)


 湖畔から見るレークルイーズのエメラルド色は昔と全然変わっていなくて、とても神秘的でした。そして湖の両側にある高い山々やはるか向こうに見える高い山も雄大で、素晴らしい光景でした。丁度向こうの方で貸しボート屋さんがあったので、1時間ほど借りたらどれぐらいするのかなと思いながら近づいてみて料金表をみたら30分で1万5千円と出ていたので、やめておくことにしました。でも考えると、ボートでレークルイーズの真ん中ぐらいまで行って、湖から両側の山を眺めると、とても雄大な景色が見れたのではないかと、すこし後悔もしております。一応私が撮った湖の写真を張っておきます。レークルイーズの後はバスに乗って30分ぐらいの山の中にあるレークモレインというところまで行きました。この湖も色はレークルイーズと同じエメラルド色で、とても神秘的でした。この湖のすぐそばには大きなログハウスでできたお土産さんがあったんですが、中で働いていた多くの女性従業員の人達はオーストラリアから来ているワーキングホリデービザの人達ですこし驚きました。この次の日に行ったバンフでの馬牧場で働いておられる多くの女性カウガールの人達もオーストラリアから来られている人たちが多かったように思います。この方たちオーストラリア特有の訛りのある英語を話しておられました。二つの神秘的な湖を見た後、又来た道を戻り、また車でCanmore にあるロッジまで帰ることにしました。

(↑ この牧場では、乗馬と幌馬車体験ができます。)

後編に続く>>>


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